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聖和学園短期大学
紀要2026

聖和学園短期大学紀要2026

山本信|幼児期・児童期における情動抑制と日常の行動特徴との関連:
トランプゲームにおける表情抑制と行動特性に関する保育者評定の比較

著者
山本信
題名
幼児期・児童期における情動抑制と日常の行動特徴との関連:
トランプゲームにおける表情抑制と行動特性に関する保育者評定の比較
著者(ローマ字)
YAMAMOTO Makoto
題名(英語)
The Relation between Emotional Control and Daily Behavior in Preschool and Elementary School Children: Facial Expression Control in a Card Game and Behavioral Characteristics Assessed by Teachers.
要約
本研究では、子どもの「表情抑制をする力」と「日常の行動」との関連について検討するために、年中児、年長児、小学校1年生の計88名を対象として、トランプゲーム時の表情抑制と保育者評定による日常行動との関連について検討した。その結果、両者の相関は年齢群によって異なる結果となり、幼児期後期から児童期前期にかけての情動制御の発達の背後で様々な質的な変容が起こっている可能性およびさらなる検討の必要性が示された。
キーワード
表情抑制、情動調整、実験場面、日常場面、幼児・児童
ページ
1-12  本文を見る

上村裕樹、君島智子、宮本美和子、金野麻衣|対話を通した保育者の視点の多元化プロセス
ドキュメンテーション実践園における「総合的な子ども観」の形成メカニズム

著者
上村裕樹、君島智子、宮本美和子、金野麻衣
題名
対話を通した保育者の視点の多元化プロセス
ドキュメンテーション実践園における「総合的な子ども観」の形成メカニズム
著者(ローマ字)
UEMURA Hiroki , KIMIJIMA Tomoko, MIYAMOTO Miwako, KONNO Mai
題名(英語)
The Process of Diversifying Childcare Workers' Perspectives through Dialogue
The Formation Mechanism of a "Holistic View of the Child" in Documentation-based Settings
要約
保育者が子どもを多面的に理解するためには、複数の視点を重ね合わせる力が必要である。本研究は、ドキュメンテーション(子どもの姿を記録したもの)を活用した対話型の園内研修を通じて、その視点がいかに育まれるかを、逐語記録の分析から明らかにした。分析の結果、保育者たちは対話を積み重ねる中で、環境・発達・人間関係・表現など複数の視点を自然に重ね合わせ、保育の5領域に対応した「総合的な子ども観」を共同的に形成していくことが示された。また、「言葉にできない」という葛藤は単なる困難の表れではなく、保育者の専門性が段階的に深まっていく過程を示す重要な指標であることも明らかになった。さらに、ドキュメンテーションは記録にとどまらず、対話・省察・実践をつなぐ循環の起点として機能する。この循環を通じて、保育者の関わりは子どもを中心とした、子どもの主体的な育ちを尊重した「見守り育む行為の最適化」へと転換していく。
キーワード
ドキュメンテーション、対話、視点の多元化、総合的な子ども観、保育者の専門性発達
ページ
13-25  本文を見る

三浦光哉|幼児語(赤ちゃん言葉)が消失する経年変化 -12枚の絵カードによる発音調査の分析

著者
三浦光哉
題名
幼児語(赤ちゃん言葉)が消失する経年変化 -12枚の絵カードによる発音調査の分析
著者(ローマ字)
MIURA kouya
題名(英語)
The Disappearance of Baby Talk Over Time
-Analysis of a Pronunciation Survey Using 12 Picture Cards-
要約
本研究は、幼児語(赤ちゃん言葉)の経年変化について明らかにした。687人(3歳児143人、4歳児321人、5歳児223人)の対象児に対して12枚のカードを発音させた。その結果、3歳児で平均6.1枚、4歳児で平均4.7枚、5歳児で平均3.5枚、6歳児で平均2.8枚の発音不明瞭があり、年齢が上がるにつれて減少していくことが分かった。このことから、保護者に対して根拠を示しながら「ことばの教室」への相談を促すことが可能となった。
キーワード
赤ちゃん言葉 発音不明瞭 幼児語
ページ
27-31  本文を見る

永野篤|ギネス世界記録への挑戦と都市文化実践の多様性 ― 八尾市と中野区の盆踊りを事例として ―

著者
永野篤
題名
ギネス世界記録への挑戦と都市文化実践の多様性 ― 八尾市と中野区の盆踊りを事例として ―
著者(ローマ字)
NAGANO atsushi
題名(英語)
Challenges to Guinness World Records and the Diversity of Urban Cultural Practices
— A Case Study of Bon Odori in Yao City and Nakano Ward —
要約
本研究は、盆踊りを媒介としたギネス世界記録への挑戦を分析対象とし、八尾市と中野区の事例を比較することで、都市文化実践の成立過程および主体構造の差異を明らかにした。文献調査および聞き取り調査を通じて、継承型と更新型という二つの実践類型を提示し、記録の達成・未達という結果を超えて、都市アイデンティティとシビック・プライドがいかに生成され、都市空間の中で可視化され再編成されるのかを考察した。
キーワード
ギネス世界記録 、盆踊り、 都市文化実践、シビック・プライド、都市アイデンティティ
ページ
33-40  本文を見る

宮本美和子、佐々木貴弘、君島智子|保育内容C「遊びの文化の伝承」による授業実践の検証

著者
宮本美和子、佐々木貴弘、君島智子
題名
保育内容C「遊びの文化の伝承」による授業実践の検証
著者(ローマ字)
MIYAMOTO Miwako, SASAKI Takahiro, KIMIJIMA Tomoko
題名(英語)
Play culture and traditionsVerification of class practice
要約
本稿では、保育内容の5領域を理論と実践の両面から総合的に理解を深めることをねらいとした保育内容C「遊びの文化と伝承」の授業実践の検証を行った。素話、わらべうた、伝統食をテーマに実践した授業後の感想には、それぞれの楽しさだけでなく、歴史を感じ、実践の難しさも味わっていたことが記されていた。学生自身が体験したことで、保育で生かしていきたいという思いが芽生えたことが明らかになった。
キーワード
五領域、伝承遊び、伝統食
ページ
41-48  本文を見る

堀良平|短期大学におけるキャリア教育の現状と課題 ―地域総合科学科のキャリア関連科目の分析より― 

著者
堀良平
題名
短期大学におけるキャリア教育の現状と課題 ―地域総合科学科のキャリア関連科目の分析より― 
著者(ローマ字)
HORI ryohei
題名(英語)
Current Status and Issues of Career Education in Junior Colleges
-An Analysis of Career-Related Subjects in the Department of Regional Studies-
要約
本研究は、2年間の修業年限で進路選択を行う短期大学「地域総合科学科」を対象に、キャリア教育の実態をシラバス分析から明らかにした。調査の結果、約86%の学科で1年前期にキャリア科目が必修化されており、4年制大学や専門職系学科と比較して、早期かつ重点的な教育体制が確認された。内容は「就職対策」や「自己理解」が過半数を占め、短期間で即戦力を養い、地域社会のニーズに応える実践的な構造が浮き彫りとなった。
キーワード
短期大学、地域総合科学科、キャリア教育、シラバス
ページ
49-55  本文を見る

高間章|知的障がい者サッカーの普及に関する研究 ―指導者講習会受講者の意識と仙台市における活動実態の分析から―

著者
高間章
題名
知的障がい者サッカーの普及に関する研究 ―指導者講習会受講者の意識と仙台市における活動実態の分析から―
著者(ローマ字)
TAKAMA akira
題名(英語)
A Study on the Promotion of Football for Players with Intellectual Disabilities 
—Analysis of Coach Trainees' Attitudes and the Current State of Activities in Sendai City—
要約
知的障がい者サッカーの普及に向け、講習会受講者の意識と仙台市の活動実態を分析した。受講により不安は軽減されるが、既存の学習機会との間に情報のミスマッチがあることが判明した。普及にはJFAシステム等を活用した情報の可視化に加え、障がい者スポーツの知見を育成年代の指導に汎用化する視点が不可欠である。指導員の高齢化も見据え、指導者が継続的に参入・活躍できる基盤整備の重要性を提言した。
キーワード
知的障がい者サッカー、指導者養成、障がい者サッカー活動実態、心理的障壁
ページ
57-64  本文を見る

相良奈津|東北ブロックコンテスト2025の学生指導と2025ジャパンケーキショー東京への作品出品

著者
相良奈津
題名
東北ブロックコンテスト2025の学生指導と2025ジャパンケーキショー東京への作品出品
著者(ローマ字)
SAGARA natsu
題名(英語)
Guidance for students at the Tohoku Block Contest 2025 and submission of works to the 2025 Japan Cake Show Tokyo
要約
本研究は、製菓衛生師養成課程において学生の自主性を尊重したマジパン細工指導の実践を報告し、その教育的成果と課題を明らかにすることを目的とした。東北ブロックコンテストでは出品学生3名中1名が受賞し、ジャパンケーキショー東京では受賞者はなかった。結果は前年度より低下したが、学生の自由な発想を重視した指導により主体的な制作姿勢や質感表現への探究心が見られた。一方で、コンテスト評価との乖離という課題も確認された。
キーワード
マジパン細工 、製菓衛生師養成課程 、製菓教育 、学生の主体性、コンテスト指導
ページ
65-68  本文を見る

永野篤|コロン分類法の発想を用いた授業実践 ― 図書館情報資源特論における試行的演習の報告 ―

著者
永野篤
題名
コロン分類法の発想を用いた授業実践 ― 図書館情報資源特論における試行的演習の報告 ―
著者(ローマ字)
NAGANO atsushi
題名(英語)
A Teaching Practice Using the Concept of Colon Classification
— A Report on an Experimental Exercise in Advanced Library and Information Resources —
要約
本稿は、短期大学における司書課程科目「図書館情報資源特論」において、コロン分類法の発想を導入した授業実践を報告するものである。分類法を記号付与の技術としてではなく、主題を複数の観点から分解・再構成する思考枠組みとして位置づけ、学生が分類や検索を「結果」ではなく「過程」として捉えることを目的とした。図書館システム見学と演習を通じ、情報資源を多面的に捉える態度の形成という教育的効果が示唆された。
キーワード
コロン分類法、情報資源組織教育、主題分析、ファセット思考、図書館システム
ページ
69-75  本文を見る

中島恵、小森谷一朗|表現と伝えあい(保育内容B)授業実践報告:身近な素材やものを用いた表現活動

著者
中島恵、小森谷一朗
題名
表現と伝えあい(保育内容B)授業実践報告:身近な素材やものを用いた表現活動
著者(ローマ字)
NAKAJIMA Megumi,KOMORIYA Ichiro
題名(英語)
Report on Class Practice for "Expression and Interaction"
(Childcare Content B): Creative Expression with Everyday Materials
要約
本授業は、子どもとの実践的な関わりを通して、協働性や伝え合う力を育むことを目的とした。身近な素材やものを用いた表現活動に焦点を当て、より専門性の高い保育者養成を目指した。結果よりも活動の過程を重視し、実体験を通した学びを大切にした。本実践は、学生が協働しながら創り上げる過程を経験し、準備の積み重ねが子どもの楽しさや充実感につながることを実感し、保育者としてのやりがいや責任を再確認する授業となった。
キーワード
授業実践、チームティーチング、保育者養成
ページ
77-83  本文を見る

山本信、岩淵摂子、金野麻衣|行事活動を中心とした保育構想を通した「5領域の総合化」に関する理解の深まりと授業効果の検討
〜 令和6年度保育内容A授業実践報告 〜

著者
山本信、岩淵摂子、金野麻衣
題名
行事活動を中心とした保育構想を通した「5領域の総合化」に関する理解の深まりと授業効果の検討
〜 令和6年度保育内容A授業実践報告 〜
著者(ローマ字)
YAMAMOTO Makoto,IWABUCHI Setsuko, KONNO Mai
題名(英語)
Deepening Understanding of "Integration of Five Areas" through Childcare Planning Linked to Preschool Events: Report on the Lesson of “Contents of Early Childhood Education and Care-A”
要約
保育者養成校の学生(「保育内容A」の受講者40名)を対象に、「動物園」を主題とした一連の活動(事前・下見・事後)が「5領域の総合化」の理解に及ぼす効果について検討した。結果、受講後の意識は有意に向上し、意識の変容が大きい学生ほど、模擬保育において多くの領域を選択する傾向が認められた。実体験を伴うプロセスを通じ、学生が活動の連続性や領域の重なりを捉える統合的な視点を獲得したことが示唆された。
キーワード
5領域、総合化、保育構想、意識の変化
ページ
85-92  本文を見る

高間章、佐藤浩明|幼児体育指導における外部指導員のプログラムと指導方法の検討 ―保育士による事後評価アンケートの分析を中心に―

著者
高間章、佐藤浩明
題名
幼児体育指導における外部指導員のプログラムと指導方法の検討 ―保育士による事後評価アンケートの分析を中心に―
著者(ローマ字)
TAKAMA akira , SATO hiroaki
題名(英語)
An Examination of Programs and Instruction Methods for External Instructors in Early Childhood Physical Education 
—Focusing on the Analysis of Post-Evaluation Questionnaires for Nursery Teachers—
要約
本研究は、認定こども園における外部指導員のプログラムの効果と課題を、保育士への事後評価に基づき検討した。調査の結果、指導意図である三要素(平衡・移動・操作)の動作や指導者の態度は高く評価され、日常保育への応用可能性も示された。一方、指導員と保育士の事前の連携不足が最大の課題として浮き彫りとなった。今後は指導計画の可視化を通じた連携強化と、就学を見据えた技能習得へのプログラム拡充が求められる。
キーワード
幼児体育、外部指導員、プログラム評価、保育士との連携、多様な動き
ページ
93-99  本文を見る