学長メッセージ

グローバルな「学び」を目指す!

聖和学園短期大学は、昭和26年に開学され、令和3年に創立70周年を迎える伝統を持った短期大学です。仏教精神に基づく「建学の精神」である「慈悲」と「和」、「智慧」を修得し、地域はもとより世界で活躍できる学生の育成を目指しています。
本学では、地域社会や国際社会に貢献できる豊かな「社会力」を修得し、次の時代を創っていくという意欲と多様な学びを大切なものとし、専門性を持った9つの系で構成されたキャリア開発総合学科と保育学科の2学科で聖和学園短期大学を作り上げています。
特に、学生と教職員が一体となって「教養と専門知識」が修得できるよう教育の質向上に常日頃から努めていますが、最近では少子高齢化や自然災害の多発、更には世界的な感染症への対応など日本国内はもとより世界的な協力・協調が必要とされ、これまで以上に若い力と知恵の結集が必要となってきています。
そのため本学では、将来にわたる地域社会や国際社会で皆さんが活躍できるよう、これまで培ってきた伝統を元とした学生一人ひとりのグローバルな「学び」を短期間で経済的に獲得できるよう支援してまいります。

聖和学園短期大学
学長 吉川 和夫

 

学長式辞

令和3年度入学式

ご入学おめでとうございます。
新型コロナウイルス感染防止対策のために、入学式を縮小し、簡素な形ではありますけれども、こうして皆さんを無事お迎えできたことを、大変嬉しく思います。また、本日は、出席をご遠慮いただきました保護者の皆様、ご来賓各位のご協力に、心から感謝申し上げます。

本学は、戦後間もない昭和二十六年に開学し、以来七十年にわたって、一万四千百(14,100)名を超える卒業生を輩出してきました。先輩方は、地元のさまざまな場所で活躍しておられます。

本学の建学の精神は、仏教の教えに基づく教育です。仏教系の大学の多くが、いずれかの宗派に属しているのに対し、本学はいずれの宗派にも属さず、自他(自分と他者)を大切にし慈しむ「慈悲」と、支えあい協力し合う「和」の心を身につけ、「智慧」を学ぶ人間教育を通して、地域社会に貢献する有能な人材を育てること、これを建学の精神としています。入学ガイダンスを皮切りに、新学期の授業が始まりますが、「人間と仏教」などの授業を通して、建学の精神についても、これから深く学んでいくことになるでしょう。

さて、皆さんは、このコロナ禍において、今日ここにたどり着くまでの1年間、大変な思いをされてきたのではないかと推察しています。学校へ行くことが制限され、授業がオンラインになり、次々と行事が取りやめになるなど、本来もっとも活発であるべき年齢の皆さんの活動は、大きく制限されました。一方で、「自粛しない若者」などと、体力も行動力もあることへの厳しい意見も見かけます。

しかし、実のところ、若い人たちは、無限の可能性に向かって模索する時間が必要なのですから、不安が大きく、精神的にも経済的にも、孤立しがちなのです。文部科学省が発表した大変残念なデータがあります。昨年4月から12月までに大学・短大を、休学・中途退学した学生は、全国で5,800人に上っているそうです。様々な事情があるだろうと思いますが、のコロナ禍が深く影を落としていることは間違いないでしょう。

昨晩、4月5日から仙台市に「まん延防止等重点措置」が適用されることが決まりました。年齢の如何に関わらず、新型コロナウイルス感染拡大防止には、十分に気を配らなければなりません。まだまだこれからも活動を制限せざるを得ないことが、残念ながらあると思いますが、極力、皆さんの学びを止めないよう、また皆さんが精神的に孤立することのないように、精一杯配慮をしていきます。

ロシアの作家チェーホフは、その戯曲「ワーニャ伯父さん」の中で、「人間は物を考える理性と、物を創り出す力とを、天から授かっている。」と書いています。「物を考える理性」、「物を創り出す力」、自分に与えられているこのふたつを、ますます殖(ふ)やしていけと、こう言うのです。
初めにお話した、仏教でいうところの「慈悲」と「和」、「智慧」、さらに今述べた「理性」と「もの創り出す力」、これらは、皆さんの未来を導くための大切な「みちしるべ」となるでしょう。

今日ここに来てわかったと思いますが、本学は、広い空と自然にあふれた教育環境のもとに在ります。ともに学ぶ仲間はもちろん、皆さんを支えてくださる先生方や事務職員の皆さんに、いつも敬意をもって接しましょう。そして、自分自身を見つめ、社会人として出発するための知識と技術を身に付けていきましょう。健康で充実した二年間になることを祈って、皆さんをお迎えする「式辞」といたします。

令和三年四月二日
聖和学園短期大学長  吉川 和夫