4月23日 (火)、仏教行事「降誕会(ごうたんえ)」を開催しました。お釈迦さまのお誕生を祝う行事です。式典では、聖歌「三帰依文(さんきえもん)」を唱えた後、仏教青年会委員による「献灯の舞」「献花」の後に鎌田文惠学園長先生が読経を行い、鈴木理事長、伊澤理事、三浦学長の焼香の後、学生代表による灌仏(かんぶつ)が行われました。続いて鎌田学園長先生の法話をお聞きし、鈴木繁雄理事長先生からご挨拶をいただきました。最後に聖歌「四弘誓願(しぐせいがん)」を唱えて式典は終了しました。

三帰依文(さんきえもん)・・・今から約2,500年前、お釈迦さま在世の時、当時のインドの人々は、この三帰依文を唱えて、お釈迦さまの弟子として入門の儀式を行ったと伝えられています。以来、この三帰依文は広く世界の仏教徒によって大切に唱え継がれています。「仏に帰依し奉る」の「仏」は、お釈迦さまです。お釈迦さまを尊いみ仏と敬って、心の拠り所といたします、そうした思いを込めて「仏に帰依し奉る」と唱えます。「法に帰依し奉る」の「法」というのは、お釈迦さまの説かれた真理・教えのことです。「僧に帰依し奉る」の「僧」というのは、日本では僧侶というと一人のお坊さんを指しますが、この僧は僧伽(そうぎゃ)、インドの古い言葉(サンスクリット)でサンガといい、仏の教えを学び伝える人々の集まりを指します。つまりこの「仏に帰依し奉る 法に帰依し奉る 僧に帰依し奉る」という三帰依文は、み仏であるお釈迦さまを敬い、その説かれた教えを大切に守り、そしてその教えを学ぶ人々の集まりを大切にいたしますと唱えているのです。この「仏」「法」「僧」を仏教では三宝(さんぼう)といいます。

四弘誓願(しぐせいがん)・・・四弘誓願は仏教を信ずる者として、まず誓うべき四つの基本的な誓いです。第一の誓願「衆生無辺誓願度(しゅじょう むへん せいがんど)」とは、「たくさんの人が幸せになれるように精進します」という誓いです。第二の誓願「煩悩無尽誓願断(ぼんのう むじん せいがんだん)」とは、「尽きる事のない煩悩を無くすよう精進します」という誓いです。第三の誓願「法門無量誓願学(ほうもん むりょう せいがんがく)」とは、「壮大なお釈迦様の教えをすべて学ぶよう精進します」という誓いです。第四の誓願「仏道無上誓願成(ぶつどう むじょう せいがんじょう)」 とは、「この上も無い仏の悟りを成し遂げたいという気持ちを持ち続けることを誓います」という自利の誓いです。

灌仏(かんぶつ)・・・お釈迦さまにまつわる伝説の1つに、誕生の際、天からやってきた龍が甘露の雨を注いだというものがあります。そこから、お釈迦さまの像に甘茶をかけることで釈迦如来が霊力を保ち続け、いつまでもお釈迦さまから守り助けてもらえることができると考えられ、誕生仏に甘茶をかけるようになったものです。

降誕会終了後、学生会主催による新入生歓迎会を行いました。歓迎会の様子はこちらをご覧ください。