地域て゛活躍する聖和短大卒業生〔vol.3〕
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退勤するときに子どもたちが大泣きすることが続いた時期がありました。毎日それはとても辛かったですけど、それだけ自分が安心できる場所になってるんだな、ということが実感できた出来事でしたね。加藤 では、聖和で学んだことが現場で活かされている、と感じたことはありますか?小松 はい、もちろん毎日のように感じています。学生時代に当たり前のように行われていた『実践と実例』の学び。短大時代は聖和幼稚園の協力もあって、数多くの現場実習を体験できました。加えてボランティア活動やチャイルドアイランドなど、子どもたちと直接触れあえる機会もたくさん与えていただいて。その一つひとつが、様々な保育のシーンで私の力になってくれています。また、短大では書き物がとても多かったですよね。今も保育所で日誌を書いていますが、「これくらいしかないの?」と思うくらいスラスラっと書けるのも、その教えによるものだと思います。加藤 短大で学んだ知識や視点をそのまま現場に持っていける、それは素晴らしいことですね。小松 先日も保育所で気になる子どもに対しての支援策を話し合う研修の際に、心理学の授業を思い出すことがありました。その時に学んだ『実例を基に子どもの行動や発している言葉、環境など様々な視点から、子どもとの関わり方を考える』という言葉を基に、その子どもに関わる情報を集め合って話を進める。学生時代の学びがそのまま現場で役立っていることを実感できた時ですね。保護者と一緒にその子どもの育ちを支えられる保育士になりたいです。(小松さん)野村 0歳児の保育にあたる際に気をつける点などあれば教えてほしいです。小松 0歳児には危険が多くて、でもそれは保育士が止められることも多いと実感しています。例えばハイハイできない子がどこかにぶつけて、アザができたりとか。それをわかっている保育士が子どもに手が届くところに居なきゃいけない。経験の中で予測する力を磨いていくことが大切だと感じています。箱崎 保護者の方と関わり方に対して、少し不安があります。保護者の方との関わり方で気を使っている点などあれば教えてください。小松 保護者の方に対しても、やはり「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」は大事です。また『一緒に子育てしてます』という思いを伝えたいと思っています。保護者の方とお会いした際には、ひとつでも子どもに関わるエピソードをお話ししたりとか、言葉をかけさせていただいています。伝えるだけではなく、一方的にならないように会話を心がけていますね。そうしていくことで、相談してくれる方もいらっしゃるようになってきました。遠山 間もなく私たちも保育現場で働くことになりますが、その前にやっておいた方がいいこと、ありますか?小松 私自身、同じ時期に児童文化財を活用した実技をもう少しやっておけば良かったと、後悔しています。例えば手袋シアター1個でも、パネルシアター1個でも増やしておけばよかったと思います。何個あっても無駄になることはありませんので、ぜひ。加藤 最後に今後の抱負を聞かせてください。どんな保育士をめざしていきますか?小松 私はまだ1年目ですので、実際は学ぶことばかりです。先輩の先生方はもちろん、保護者の方々がどのような思いを持って子育てしているのか、などを毎日教わりながら、毎日学びながら過ごしています。吸収するところは吸収しながら、保護者と一緒になってその子どもの育ちを支えられる保育士になりたい、と思っています。加藤 小松さん、今日はありがとうございました。短大では卒業生会をはじめ、卒業後の情報交換の場も随時設けています。その機会にまたお会いしましょう。○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○2016年度保育福祉学科 保育専攻卒宮城県気仙沼高等学校出身小松 彩見さん仙台市荒巻保育所●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○保育学科2年宮城県石巻西高等学校出身2017年度仙台市職員採用試験(保育士)最終合格遠山 まゆさん在校生○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○保育学科2年宮城県古川高等学校出身2017年度仙台市職員採用試験(保育士)最終合格野村 朋音さん在校生○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○保育学科2年宮城県名取北高等学校出身2017年度仙台市職員採用試験(保育士)最終合格箱崎 怜菜さん在校生○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○○○○●○○○○○○専門領域精神保健、社会福祉加藤 和子先生教員13

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